組み立て
出隅のダボで、積むだけで合う
建物の角(出隅)に円筒の突起と窪みを設け、下の階の壁の上に次の階が載るようにしています。突起の位置は左右非対称なので、向きを間違えたまま組み上がることがありません。
HOUSE MCP / 3D PRINT
戸建て住宅の平面図から、3Dプリンターで印刷するためのデータを自動で組み立てます。 刷り上がった5つのパーツは、ダボで積み上げるだけで一棟の家になります。
住宅の商談で「言葉のイメージ」が食い違う問題に、実物で向き合うための検証です。
家づくりの打ち合わせでは、作り手は図面で話し、お客様は暮らしで考えます。 「広いリビング」「明るい二階」といった言葉は、双方の頭の中で別々の形になったまま進んでしまいます。
画面の3Dパースでも距離は縮まりますが、 机の上に置いて、指でつまんで、家具を動かせる物 にはかないません。手が動くと、言葉にならなかった要望が出てきます。
そこで、間取りのデータからそのまま模型を刷れるようにしました。図面を引き直したら、模型も刷り直せます。
一棟を階ごとに分解し、1回のプリントで同時に出力します。縮尺は1:100が既定です。
組み立て
建物の角(出隅)に円筒の突起と窪みを設け、下の階の壁の上に次の階が載るようにしています。突起の位置は左右非対称なので、向きを間違えたまま組み上がることがありません。
家具
キッチン・テーブル・ベッドなどは床から少し浮かせ、細いタブだけでつないだ状態で一体印刷します。ニッパーで切り離せば、打ち合わせの場で自由に置き換えられます。
図面との一致
廊下や階段まわりの開口、ドアや窓の位置は、図面を描くときと同じ情報を使って壁を抜いています。図面にある開口が模型にない、という食い違いが起きません。
きれいな模型をつくることが目的ではありません。会話が一段深くなることが目的です。
縮尺どおりの模型は、畳数の数字より正直です。図面では気づかなかった圧迫感や動線の窮屈さが、置いて眺めた瞬間に言葉になります。着工後の後悔を、打ち合わせの段階へ前倒しできます。
切り離した家具を並べ替えると、「この位置だとテレビが見づらい」「食卓はこっち向き」といった具体的な会話が始まります。要望が形から引き出される状態をつくれます。
図面を読める人と読めない人の差がなくなります。お子様やご両親も含めて、同じ模型を囲んで意見を出せるため、持ち帰りの検討が早く進みます。
間取りを修正すれば、印刷データも作り直せます。模型を外注する場合と違い、案が固まるまで何度でも往復できます。
すべて単位はミリメートルで書き出すため、スライサやCADにそのまま読み込めます。
| 形式 | 向いている使い方 |
|---|---|
| STL | 一般的な3Dプリンターのスライサへそのまま読み込めます。まず1台で試したいときの標準形式です。 |
| STEP | CADで扱えるソリッド形式です。設計部門で寸法を確認したり、他のCADデータと合わせて検討したい場合に向きます。 |
| 3MF | 複数の色を扱えるプリンター向けです。敷地・構造・家具・屋根を色分けした状態で書き出します。 |
3MF では、敷地・構造・家具・屋根の4色に分けて書き出します。 対応するプリンターであれば、色分けされた状態でそのまま刷り上がります。
検証段階の取組です。線引きを先に申し上げておきます。
工務店・ハウスメーカーの現場に合わせて、どこまで自動化し、どこを人が判断するかをご一緒に整理します。 まずは実際の間取りを1件お預かりして、刷ってみるところからで構いません。